「会社のメールアドレスに届いたメールを家で読みたい」 「自宅のメールアドレスに届いたメールをネットカフェで読みたい」等々、 普段使うメールアドレスを設定してあるメールソフトが入ってないパソコンで メールを読み書きしたいと思うことはありませんか? そんなときに使うのが外出用メールソフトです。 いくつかの種類がありますが、ここでは「nPOPQ」というソフトを紹介します。
「nPOPQ」はフリーウェア(無償)ですが、 これを持ち運ぶためのUSBメモリを新規購入する場合は1つ2000〜3000円程度の出費があります。 でも昔に比べてずいぶん安くなりましたよね。
※ 会社のメールの場合、 ネットワーク管理者が社内ネットワークからでないとメールを読めないように設定してある場合が多々あります。 その時はネットワーク管理者に相談するか、素直に諦めるかしてください。
外出用メールソフトでもメールを読めるようにするためには、 既存のメールソフトの設定を変更して 「メールをパソコンで受信してもサーバーのメールをすぐに消さない」ようにすることが必要です。
Windows XP標準搭載のメールソフト(Outlook Express 6)を例にして、 既存のメールソフトの設定変更手順を説明します。
Outlook Expressを起動し、
上部のメニューから「ツール」内にある「アカウント」をクリックします。
「メール」タブをクリックして開きます。
既定と書かれているメールアカウントをクリックで選択して、
「プロパティ」をクリックします。
「詳細設定」タブをクリックして開きます。
「サーバーにメッセージのコピーを置く」のチェックを入れます。
その下の「サーバーから削除する」にもチェックを入れて、
右側にある受信してから削除するまでの日数設定欄に5〜7日程度の数値を設定してから
「OK」をクリックして閉じます。
(サーバーの容量の関係上、あまり長い日数を設定するとマズいです!)
手順2で開いたウインドウを「閉じる」を押して閉じます。
以上で既存のメールソフトに必要な準備は終了です。
外出用メールソフト「nPOPQ」の設定を説明します。
各項目に入力する設定は、家のメールアドレスであればプロバイダから資料が送られてきているはずです。 会社のメールアドレスであればネットワーク管理者へ問い合わせてください。
初めてnPOPQを起動すると、自動で設定画面が出ます。
あとから設定を変更したいときは「アカウント」→「設定」から呼び出してください。
「受信」タブの設定をします。
「アカウントの名前」は複数のメールアドレスをnPOPQに設定したとき区別するための名前です。 使う人が混乱しないならどんな名前を付けても大丈夫です。 (例:「niftyのメール」などなど)
「POP3サーバー」と「ユーザー名」、「パスワード」は 設定資料に従ってその通り入力してください。 「ユーザー名」は資料に「アカウント」と書かれてる場合が多いです。適宜読み替えを。
「ポート番号」は「110」のままにしてください。
「パスワード」の下にある4つのチェックは特に設定を変更しないで大丈夫。 設定資料に「APOP」が使えると書いてある場合は、 「APOPを使って認証」をチェックするとセキュリティがちょっと改善します。
次に、「送信」タブの設定をします。
「名前」と「メールアドレス」は相手先のメールソフトに表示される、 送信者の名前とメールアドレスです。 名前はメールを受け取った人が誰だか分かるように設定してください。 (本名じゃなくてももちろんOK。) 「メールアドレス」の設定を間違えると相手先からの返信メールが届かなくなりますので こっちは特に注意して入力してください。
「SMTPサーバー」は設定資料の通り入力してください。
「ポート番号」は「25」のままにしてください。
「ポート番号」の下にある4つのチェックは必要に応じてチェックしてください。
設定資料に「メール送信時はPOP3認証が必要」 「POP before SMTPを使う」などと書いてあったら、 3番目のチェック「POP before SMTP」にチェックを入れてください。
4番目のチェック、「送信時に自分宛にコピーを送信」をチェックしておくと 送信したメールの控えが自分宛に送られるので便利です。 (普段使ってるメールソフトに送信履歴が残らないから 代わりに自分宛にメールのコピーを送っておこう、という設定です。)
「OK」を押して設定を保存してウインドウを閉じてください。
以上で外出用メールソフトの設定は終了です。
「nPOPQ」のメイン画面です。(クリックすると大きくなります)
画面左上の「新着チェック」をクリックすると、サーバーからメールを読み込みます。 読み込んだメールは上段のウインドウに一覧が出ますので、 それをクリックすると下段のウインドウにメールの本文が表示されます。 (この時点ではメールの全体を受信していません。)
まず添付ファイルがあるメール(クリップのマークが付いてるメール)を選択します。
メニュー中央付近の「送受マーク」をクリックして
「メール全体を完全に受信するよ」とマークを付けてから、
メニュー左から3番目の「マーク実行」をクリックしてメール全体を読み込みます。
完全に読み込んだメールをダブルクリックするとメール1通だけ表示するウインドウが出ます。
このウインドウで「編集」メニューの一番下にある添付ファイル名をクリックすると
添付ファイルを保存するか開くかの選択画面が出るので、適宜選択してください。
メイン画面のメニューの中央付近にある、 「作成」をクリックすると新規メールの作成画面になります。 メールに返信をしたいときは、返信したい元メールを選択して「返信」をクリックします。
「送信情報」画面が出ます。
「宛先」には送りたい相手のメールアドレスを、「件名」に件名を入力します。
添付ファイルをつけたい場合は「添付ファイル」ボタンをクリックして、添付したいファイルを選択します。
設定が済んだら「OK」をクリックしてください。
「メール編集」画面では、メールの本文を書きます。
書き終わったら送信ボタンをクリックして送信します。
より詳しい使い方の説明が必要であれば、作者のホームページを参照してください。
この文章で説明している「nPOPQ」は、nakka氏が作成されたオリジナルの「nPOP」をベースにQta氏が改造されたものです。
「別のパソコン」でメールを読むために、 どこのパソコンでも使えるように作られたメールソフトを持ち運びます。